先日読んだ『アウトプット大全』(樺沢紫苑著)は、「読むだけ」で終わっていた私の読書スタイルを大きく変えてくれる一冊でした。
図書館で本を借りて「なるほど〜!」と感動しながら読んでも、1ヶ月後には内容をほとんど覚えていない…。そんな経験、ありませんか?
私はまさにそれを繰り返してきました。でも本書を読んで、“アウトプット”こそが読書の価値を高めると知り、いくつかの習慣を変えてみることにしました。
本は「書き込みながら」読む
「ああそうか」「これは初めて知った」「この情報はすごい!」と思った瞬間に脳の神経回路がつなぎ変わりますから、それを忘れないうちに書き留めるのです。
―『アウトプット大全』より
これまで私は、あまり書き込みをしてきませんでした。そして読んだ内容が自分の中に「定着」していないから、すぐ忘れてしまうという結果に…。
今では、心が動いた部分にどんどん付箋を貼り、書き込みをするようになりました。
【ToDo】
・気づきの部分に付箋を貼る
・その中から「これは実行したい!」というものをGoogle ToDoリストに登録
・実行できたらチェックを入れる
ノートは「気づき3つ+ToDo3つ」にまとめる
すでに知っていることをノートに書く必要はありません。講師の話を集中して「聞く」。その中で自分が気付いたことや、重要なことだけをメモすればいいのです。
講師が話した内容は、あとから資料を見返せば思い出せますが、自分の「気付き」は30秒で失われます。
―『アウトプット大全』より
仕事の勉強会でびっしりメモを取っても、結局読み返すことはほとんどなし。時間だけが過ぎていくもどかしさがありました。
【ToDo】
・ノート見開き1ページに「気づきを3つ」「ToDoを3つ」とシンプルにまとめる
・ToDoはGoogle ToDoリストへ
「言葉で表現する」ことは癒しになる
「苦しい」「つらい」といった思いを打ち明け、言葉で表現することは、「癒やし」の効果につながります。
ただ「痛い」と表現するだけで、「痛み」のストレスが大幅にやわらいだのです。
―『アウトプット大全』より
子どもが注射を受けた時、「痛い!」「もうイヤ!」と叫ぶのを聞いて、これまでは「頑張って〜」と励ますことしかできませんでした。
でも今は、「その言葉を出すことで痛みはやわらいでいるんだ」と気づけるようになりました。
また仕事では、患者さんに思いを表出してもらい、言葉に耳を傾けることで、その方の心を軽くできるかもしれない。そう思って、接し方を見直しています。
私自身も、思いや考えをノートや日記に書く、ブログに綴ることで癒しの恩恵を受けています。
【ToDo】
・子どもが気持ちを出せるように、まず「聞く」
・患者さんの言葉に丁寧に耳を傾ける
・ブログで思いや考えを綴る
まとめ:アウトプットは、自分を変える最強の習慣
読書は「読むだけ」ではもったいない。
気づきを「書く・話す・行動する」と、初めて本の内容が自分のものになっていく。
『アウトプット大全』を読んで、それを実感しました。
今日からまた一冊、本と向き合う時間が楽しみになっています。