子どもにお小遣いをあげるということ |わが家のお小遣いルールをご紹介

【子どものこと】

わが家では、2024年1月より当時長男が5歳、長女が3歳の頃から「お小遣い制度」をスタートしました。きっかけは、参考にした本『子どもにおこづかいをあげよう!』の中で、お金の使い方やお金をもらうことについて語られていたこと。これは子どもが小さいうちから教えたい思い、すぐに取り入れてみることにしたのです。

「お手伝い」ではなく「お仕事」

お小遣い制度を導入するにあたって意識したのは、「お手伝い」ではなく「お仕事」として取り組んでもらうこと。誰かの役に立った対価としてお金をもらう――そんな感覚を持ってもらいたくて、ホワイトボードに「お仕事カレンダー」を作りました。

カレンダーは、横に日〜月まで、縦に仕事内容(配膳・食器の準備、下膳、靴並べ、料理の手伝いなど)を書き、それぞれ実行できたら星やハートなど好きなマークをつけていくスタイル。マークを増やすのが楽しいようで、子どもたちは進んで取り組んでくれます。

固定給制で渡しています

わが家のお小遣いは「歩合制」ではなく「固定給制」。お仕事の有無にかかわらず、毎週日曜日の夜に同じ金額を渡すようにしています。「がんばったごほうび」ではなく、「他者に貢献する存在としてお金を受け取る」ことを伝えたかったからです。

もちろん、お仕事をしたときにはたくさんマークをつけて「やったね!」と声をかけるなど、努力はしっかり認めます。お小遣いはその努力の対価というより、「家族、社会の一員としての経験の一環」と考えています。

お小遣いを通して見えた変化

このお小遣い制度を始めてから、買い物中に「これ買って!」「あれも欲しい!」が驚くほど減りました。「自分のお金で買う?」と聞くと、「うーん、今日はやめとく」と自分で考えるようになってきたのです。

最近では、少しずつですが「お金を貯める」ことも覚えはじめ、お菓子や小さなおもちゃを「自分のお金で買う」ことの満足感を感じているようです。たとえ数百円でも、自分で選んで買う経験は子どもにとって大きな意味を持つのだと感じています。

管理しやすい「お小遣いケース」

お小遣いは、それぞれ100円ショップのコインケースに入れて管理しています。仕切りがあるので「今いくらあるか」が目に見えてわかりやすく、数える練習にもなっています。「○○円ためたらこれが買えるね!」と目標を決めて貯める様子は、大人顔負けです。

始めて1年ほどではありますが、「お金は湧いて出るものではない」「誰かの役に立つことで得られるもの」という感覚を少しずつ育てていけたらと思っています。お小遣いは単なる金銭のやりとりではなく、子どもたちにとっては「社会の縮図を知る小さな入り口」。これからも、わが家なりのペースで続けていこうと思います。

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