新学期が始まり、少しずつ小学校生活にも慣れてきた長男。5月中は「くせのないきれいな字になるカタカナれんしゅうちょう」を使って、毎日少しずつカタカナの練習を進めていました。本人もそれなりにやる気を見せていたし、私も「カタカナはこれでバッチリかな」と安心していたんです。
ところがその後、「徹底反復 一年生の漢字」を始めたときに思わぬ落とし穴が……。
カタカナ分からないんだよね〜
このドリル、漢字に入る前に“カタカナの復習ページ”があって、空欄をカタカナで埋める問題が出てきます。いざやらせてみたら、まったく書けない! 見たことあるはずの「ク」や「ネ」などの文字も、どこか頼りなくて、「これなんだっけ?」と首をかしげる姿。
「カタカナ分からないんだよね〜」という長男の一言に、ガーン!と衝撃。
「えっ、あの練習帳一緒に書いたよね?」と聞きたくなる気持ちをぐっとこらえて、ここで初めて気がつきました。
ひらがなは教科書や絵本で毎日のように触れているけど、カタカナって意外と身近にないんだ……!
たしかに、カタカナは主に外来語や擬音語、商品名などに使われていて、日常的に目にする量がひらがなより圧倒的に少ないんですよね。
そこで始めたカタカナ再学習
「これはちゃんと定着させないと」と思い、すぐに対策を立てました。
まず取り入れたのが、キャンドゥで見つけた “おふろポスター(カタカナ)”。100円でこのありがたさ!お風呂に貼っておくと、自然と目に入るし、湯船に浸かりながら一緒に読んだりクイズを出したりできます。
さらにもう一つ、簡単な カタカナワークブック も導入。
「今日は見開き1ページだけ」と決めて、無理なく毎日取り組めるようにしました。内容もシンプルで、「コレならできそう」と思えるボリューム感。1日5分で完了できるので、本人も嫌がらずに取り組めています。
小さな“できた”を積み重ねる
この「スモールステップ」の積み重ねがとても大切なんだと、改めて実感しています。カタカナを一気に覚えるのは無理でも、1日1文字ずつなら可能。できたらたくさん褒めて、少しでも「自分で読めた」「書けた」という達成感を味わえるように工夫しています。
「ン」と「ソ」、「シ」と「ツ」など似た文字に苦戦しながらも、「今日は『ス』がうまく書けた!」と喜ぶ姿に、焦らず寄り添おうと改めて思いました。
「できる・できない」より大事なこと
そんな中、最近X(旧Twitter)で拝聴した 陰山英男先生の「陰山ドリル活用相談会」 がすごく心に響きました。
先生が仰っていたのは「勉強は集中する練習である」ということ。
書けても書けなくても、理解できてもできなくても、勉強していた時間そのものが大事なんだと。これを聞いて、私の中の“ちゃんと覚えさせなきゃ”というプレッシャーが少し軽くなりました。
今までは「できたかどうか」「覚えたかどうか」ばかり気にしていたけど、「5分集中して取り組んだこと」こそが、実は一番大切だったんですね。
おわりに:親も一緒に成長中
カタカナの再学習を通じて、私自身もいろんな気づきをもらいました。
学びって、何かを“完璧にできるようになること”だけじゃなくて、“日々の中で少しずつ積み重ねていくこと”なんだと改めて感じます。
長男がこれからもっといろんな言葉に出会って、「カタカナも読めるし書ける!」と自信を持てるようになる日を楽しみに、これからも一緒にゆっくり前に進んでいこうと思います。